ESET vs ノートン|個人事業主・在宅ワークのPCに入れるならどっち?

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「個人事業主だし、自分のPCくらい何でもいいや」。そう思っていないでしょうか。テレワークで私物のPCを仕事に使っている方も、実は同じ悩みを抱えています。

会社員であれば、会社が用意したセキュリティに守られています。しかし個人事業主・在宅ワークでは、自分のPCを何で守るか、自分で選ぶしかないのが現実です。

この記事では、無料のWindows標準ソフトで足りるか有料ソフトが要るかの見分け方、有料ソフトなら「ESET」と「ノートン」のどちらが自分に合うか、会社の法人版との違いまでを整理しました。無料でできる対策をまだやっていない方は、先に中小企業のセキュリティ対策5選を読んでからこちらに進むことをおすすめします。

無料のWindows Defenderだけで足りる? まず自分のタイプを確認

有料のセキュリティソフトの話をする前に、まず確認してほしいことがあります。Windowsに標準搭載されている「Microsoft Defender(マイクロソフト ディフェンダー)」は無料で、その防御力は年々向上しています。

正直に言うと、条件次第では無料のDefenderだけで当面十分な方もいます。まず、次のチェックリストで自分がどちらのタイプか確認してみてください。

Defenderだけで足りる可能性が高い人

  • 扱うデータに顧客の個人情報・カード情報がほとんどない
  • メールでの請求書・契約書のやり取りが少ない
  • 公共Wi-Fi(カフェ・コワーキングスペースなど)での作業がほとんどない
  • 自分以外が使うPCではない

有料ソフトを検討したほうがいい人

  • 顧客情報・機密情報を扱う(サプライチェーン攻撃=取引先や顧客を巻き込む形で被害が広がる攻撃の踏み台にされるリスクがある)
  • 請求書・契約書などをメール添付でやり取りする機会が多い
  • カフェ・コワーキングスペースなど社外のWi-Fiで作業することがある
  • 家族・従業員など複数人・複数台で使う

後者に3つ以上チェックがついた方は、ここから先は有料ソフトを検討する価値がある話です。「顧客情報を扱っているのに無料ソフトだけ」という状態は、取引先を巻き込む事故につながりかねません(このあたりの背景は中小企業のセキュリティ対策5選でも触れています)。

個人事業主・在宅ワークにESET・ノートンが向いている理由

会社員なら、セキュリティは会社の情報システム部門が選び、管理してくれます。しかし個人事業主・在宅ワークでは、自分で選び、自分で管理する立場になります。

ここで正直にお伝えしたいことがあります。ESET HOME・ノートン360はどちらも「個人向け(家庭向け)」のライセンスです。1台〜数台のPC・スマホを自分で管理する人向けの製品であり、社員が多く一元管理したい会社には、これとは別カテゴリの法人版(ESET PROTECT、ノートン スモールビジネスなど)が用意されています。

そのため、本記事は次のような方を対象にしています。

  • 個人事業主・フリーランスで、自分のPCを主に自分で守りたい方
  • 経営者で、会社支給ではなく自分のPCを業務にも使っている方
  • テレワークで私物PC(BYOD)を業務利用している方(勤務先で私物PC利用のルールが決まっている場合は、そちらを優先して確認してください)

逆に、社員が多い会社や複数拠点がある会社は、この記事の対象外です。個人向けライセンスには複数端末を管理者がまとめて監視・設定する仕組みがないため、規模が大きくなるほど法人版のほうが合理的になります。この点は後ほど「会社で複数台に一括導入したいなら」で改めて紹介します。

ESET HOMEセキュリティとノートン、何が違う?【比較表】

ここからが本題です。個人向けの2大選択肢、「ESET HOME セキュリティ」と「ノートン360」を比較します。

比較軸ESET HOME セキュリティノートン360
プラン構成エッセンシャル/プレミアム/アルティメットスタンダード/デラックス/プレミアム
対応台数(プラン別)エッセンシャル・プレミアムは1台/3台/5台から選択、アルティメットは5台スタンダード1〜2台/デラックス3台/プレミアム5台(10台版もあり)
参考価格(1台・1年)4,750円(税込)4,780円(税込、スタンダード)
動作の軽さ軽いと評価されることが多い標準的(機能が多い分、やや重めとの声もある)
検知力第三者機関のテストで高評価とされる第三者機関のテストで高評価とされる
VPN機能プレミアム・アルティメットに搭載(VPN利用は、プレミアムが最大3台、アルティメットが最大10台まで拡張可能)全プランに搭載
パスワード管理機能搭載搭載
クラウドバックアップなし(別途手段の検討が必要)搭載(スタンダード10GB、デラックス25GB、プレミアム50GB)
ダークウェブ監視アルティメットに搭載デラックス・プレミアムに搭載
サポート体制日本語サポートあり(キヤノンITソリューションズが国内正規代理店)日本語サポートあり
提供元スロバキアのESET社米国ジェンデジタル社

※ESET HOME セキュリティ アルティメットは、Windows・macOS・Androidなど複数OSのデバイスをまとめて保護できるマルチデバイス対応プランで、対応台数は5台です(詳細は公式サイトでご確認ください)。
※価格は2026年7月時点のものです。最新価格・キャンペーンは公式サイトでご確認ください。

比較表を見てわかるとおり、単純な「1台あたりの価格」はそれほど大きく変わりません。差が出るのは搭載機能です。ノートンは1台版のスタンダードプランからVPNとクラウドバックアップが標準で付いてくるのに対し、ESETはVPNが上位プランのみ、クラウドバックアップは今のところ非搭載です。

要約すると、次のように分かれます。

  • とにかく軽く、シンプルに守りたいなら → ESET HOMEが候補
  • VPNやバックアップまで込みで、1本にまとめたいなら → ノートンが候補

第三者機関(AV-Comparativesなど。セキュリティソフトの性能を検証する海外の評価機関)の検知率テストでは、両製品とも上位評価を得ることが多いとされています。ただし評価は年によって変動するため、「どちらかが圧倒的に優れている」という単純な話ではありません。むしろ、自分の使い方に合う機能が揃っているかで選ぶのが現実的です。

ESET HOMEセキュリティが向いている人・向いていない人

向いている人

  • PCの動作が重くなるのをできるだけ避けたい方
  • 複数台(1〜5台)を、できるだけシンプルな構成で守りたい個人事業主
  • 操作画面がシンプルなソフトを好む方

向いていない人・注意点

  • クラウドバックアップ機能がないため、バックアップは別途手段を用意する必要があります(3-2-1ルールでのバックアップを参考にしてください)
  • VPNは上位プラン(プレミアム・アルティメット)のみの搭載です。カフェなど社外Wi-Fiでの作業が多い方は、プラン選びの際に確認してください
  • 社員が多い会社の一元管理には対応していません(法人版ESET PROTECTの領域です)

▶ ESET HOME セキュリティの最新プラン・価格を公式サイトで確認する

巧妙な詐欺も、ESETなら見抜く 軽くて強い、家族を守るセキュリティ

ノートンが向いている人・向いていない人

向いている人

  • VPN・クラウドバックアップまで、1本のソフトでまとめて済ませたい方
  • サポートの手厚さを重視する方
  • 国内外で長年展開されているブランドという安心感を重視する方

向いていない人・注意点

  • プランによってはESETと比べて価格がやや高めになる傾向があります(要最新価格確認)
  • 機能が多い分、「使わない機能にもお金を払っている」と感じる方もいます
  • 社員が多い会社の一元管理には、個人向けノートン360ではなく別製品(ノートン スモールビジネスなど)が必要です

▶ ノートンの最新プラン・価格を公式サイトで確認する

世界で一番売れているーノートン

会社で複数台に一括導入したいなら(法人版への案内)

ここまで紹介したESET HOME・ノートン360は、いずれも個人向けのライセンスです。社員が複数名いて、管理者が一括で設定・監視したいという場合には、次のような法人向け製品が別カテゴリとして存在します。

  • ESET PROTECT(ESET PROTECT Cloudなど):クラウド型の管理コンソールから、社内外を問わず端末を一元管理できます
  • ノートン スモールビジネス:中小規模の事業者向けに、複数台の管理機能を備えた製品です

法人版はライセンス体系・見積もりが個別になることが多く、この記事で紹介した個人向けの価格はそのまま参考にはできません。また、個人向けライセンスは通常1年単位の契約が中心なのに対し、法人向けは月単位で契約できる製品もあり、人の出入りに合わせて台数を柔軟に増減できる点も違いのひとつです。

「何人からが法人版の検討ラインか」という質問をよく受けますが、明確な人数の基準があるわけではありません。目安としては、社員数が増えて1台ずつ個別に管理する手間が無視できなくなってきたタイミングが、検討を始める分かれ目になりやすいところです。ただし規模や運用体制によって最適解は変わるため、断定はできません。

まとめ|結局どっちを選べばいい?

ここまでの内容を整理します。

  • 顧客情報や請求書メールの扱いが少ないなら、Defenderのままでも当面は大丈夫
  • とにかく軽く・シンプルに守りたいなら → ESET HOME
  • VPN・バックアップまで込みで手厚いサポートが欲しいなら → ノートン
  • 社員が増えて一元管理が必要になったら → 法人版を検討

次にやることはひとつだけです。まず自分のタイプ(記事前半のチェックリスト)を確認し、当てはまる製品の公式サイトで最新価格を見てみてください。


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「うちの場合はどうすればいい?」と迷ったら

ここまではあくまで一般論です。実際には「PCの台数」「扱うデータの機密度」「将来の人員増予定」によって、最適な選び方は変わってきます。

私はIT業務歴30年、中小企業の現場でシステム導入を20年以上手がけてきました。神奈川・東京・山梨を中心に、無料相談や商工会議所等でのセミナー・勉強会をお受けしています。

セキュリティソフト選びだけでなく、パスワード管理やバックアップも含めて仕組み化したいという方は、お気軽にご相談ください。無料でできる対策をまだ実施していない方は、まず中小企業のセキュリティ対策5選から始めてみてください。

まずは自分のタイプを確認して、それから気軽にご相談ください。

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